悲しい出来事…
今日は洗濯物が溜まっていたり、明日履くパンツが濡れたままだったり(汗)というこもあり、定時に会社を出て早い時間に帰宅しました。
帰宅して一応もう一度洗濯機で洗い、脱水まで済ませたものを濡れ物OKなバッグに詰め込み、車でコインランドリーへ向かいました。
ところが家を出てすぐ、老人が道端で座り込んだ状態で手を挙げたのです。時間は22時くらいでした。具合でも急に悪くなって動けないのかなぁ…と思い、車を停めて窓を半分だけ下げて話しかけると、「自分の家がわからなくなった」とのこと。でも名前も住所も言えるし、どうやらご近所の御爺ちゃんらしい。取りあえずその御爺ちゃんの自宅が近そうなこともあり、道順だけ説明し、コインランドリーへ向かったのでした。
ところが乾燥機をセットして自宅へ帰る途中、その御爺ちゃん、道端で寝てるではないですか!『今でも寒いのに、明け方には死んじゃうよ…』
その御爺ちゃんの自宅もはっきりわからず、夜中の今ご近所のチャイムを鳴らしながら探すことも迷惑だと思い、迷った挙句110番通報しました。
その後警察官がパトカーで私の家に来たのですが、その老人は見当たらないとのこと。そんなはずはないと思い一緒になって探してみると、今度は少し離れた畑で寝ていました。どうやら少し飲んでいるらしく、寒さをあまり感じていないようでした。
御爺ちゃんの発言をもとに警察官が持っていた住宅地図をなぞると、やはりすぐ近くの人でした。『こんな時間なのに家族の人が誰も探さないなんて…』と思っていると、その御爺ちゃん、警察官と揉めています。「誰が警察なんか呼んだんだ!俺は何も悪いことしてねぇー!!」と叫んでいます。
警察官の一方(上司と思われる方)は「署に連れて行けばいい」と捨て台詞を吐くように言っていましたが、私と話をしていた方の警察官は「ご家族が心配してるから。家に帰ろう」と終始優しく諭すように言っていました。でも御爺ちゃんはこう言ったのです。
「誰も心配なんかしてねぇー!家には帰りたくねぇーんだよ。ほっといてくれ」と。
その御爺ちゃん、左の腕が半分からありませんでした。きっと仕事中に誤って失くしてしまったのだと思います。そんな御爺ちゃんが、家で家族に対してどのように振舞うのか全くわかりませんが、かなり孤独で疎外感を強く感じているのだと思いました。
確かに自分勝手で我侭で係わりたくないようなお年寄りもいるかも知れないけれど、自分が同じくらいの歳になたっとき、どんなだろう…粗大ごみのように扱われるのかな。
そんなことを考えて、ちょっと凹んだ一日でした。